明日撮ろ写真

天体写真撮影奮闘録

M1 おうし座 かに星雲(LRGB)

RGB各々の画像を撮影し、一昨日撮ったものとLRGB合成しました。

RGBフィルターはだいぶ前に手に入れてましたが、ようやく試すことができました。

焦点距離400mmのFRA400では、みかけの大きさが小さなM1かに星雲に対して、もの足りないかと思っていましたが、以前にFRA400と183MCの組み合わせて撮ったものに比べると解像度が増し、超新星残骸のフィラメント構造もしっかり写っていました。加えて、星の色もよりカラフルになりました。

CMOSセンサーピクセルサイズは183MCが2.4μm、2600MM Proが3.76μmで、183MCの方がより細かく解像できそうな気がするのですが、やはり冷却モノクロカメラの方がきれいに撮れるようです。写真の出来はカメラの性能によるところが大きいです。

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M1 7,200光年

2022/2/25 20:24~22:43、2/24 20:50~22:57
鏡筒:Askar FRA400(D72mm f400mm)
架台:iOptron CEM40
カメラ:ZWO ASI 2600MM Pro(Gain=0 Temperature=-10)
フィルター:SVBONY IR/UVカットフィルター(2 in)、SVBONY RGBフィルター(2 in)
撮影ソフト:ステラショットLite
露出:L:180秒×22枚(66分)、R:180秒×20枚(60分)、G:180秒×22枚(66分)、B:180秒×22枚(66分)、合計:258分
オートガイド:PHD2、ガイド鏡(D32mm f128mm)、ZWO ASI 462MC、ノーブランドRフィルター(1.25 in)
画像処理:PixInsightでインテグレーション、PI、SI9で階調補正他、Neat Image v8でノイズ軽減、GIMPで彩度調整、トリミング、ダーク・フラット補正なし
撮影場所:自宅庭