多筒化調整をとりあえず終え、ぎょしゃ座の散光星雲IC410を試し撮りしました。
Webで検索してみると、通称おたまじゃくし星雲、または、どくろ星雲と呼ばれているようです。
FRA400+2600MMPでモノクロ、FMA180+533MCPでカラーを撮影しました。
FMA180をビクセンのガイドマウントXYを使ってFRA400に取付けました。
雲攻撃にやられた画像を除き、モノクロとカラーを合わせた総露出時間は375分(約6時間)。あたりまえですが1筒なら3時間分のデータ。2筒だと倍の6時間分のデータです!
今回は多筒化以外にも新しい要素を試してみました。手許のQBPⅡフィルターは、赤外線をカットするためIRカットフィルターと併用していましたが、場合によってゴーストが発生するので、サイトロンのDual BPフィルターを導入してみました。
それから、簡単に効果的なデコンボリューションをかけられるBlurXTerminatorも導入してみました。クリックひとつで簡単に使えますので、私のような初心者にはうってつけです。
多筒化は概ね満足が行く結果となりましたが、FMA180で撮影したカラー画像について、LRGB合成時にノイズも一緒に拡大強調する格好となり、この辺りについて今後工夫してみようと思います。とりあえずはレデューサを外して焦点距離を220mmとし、合成時の拡大率を下げてみることにします。
2022/12/31 23:00~
【鏡筒①】:Askar FRA400(D72mm f400mm)
カメラ:ZWO ASI 2600MM Pro(Gain=300 Temperature=-20)
フィルター:SVBONY Hα 7nm(2 in)
撮影ソフト:ASIAIR Plus
露出:180秒×60枚(180分)
架台:iOptron CEM40
オートガイド:ASIAIR Plus、ガイド鏡(D32mm f128mm)、ZWO ASI 462MC、ノーブランドRフィルター(1.25 in)
【鏡筒②】:Askar FMA180(D40mm f180mm)
カメラ:ZWO ASI 533MC Pro(Gain=360 Temperature=-20)
フィルター:サイトロン Dual BPフィルター(2 in)
撮影ソフト:ASIAIR Mini
露出:180秒×65枚(195分)
【画像処理】:PixInsightでインテグレーション、PI、SI9で階調補正他、BlurXTerminatorでデコンボリューション、Neat Image v9 Proでノイズ軽減、GIMPで彩度調整、ダーク・フラット補正なし、トリミング
【撮影場所】:自宅庭