明日撮ろ写真

天体写真撮影奮闘録

M16 へび座 わし星雲(4)

久しぶりにまとまって晴れたので、再度M16の撮影にチャレンジしました。

S2、Hα、O3を各1時間撮りました。S2とO3はもう少し露出時間をかけた方がよさそうです。

各々コンポジットし、ダーク補正後にハッブルパレット(S2=赤、Hα=緑、O3=青)で合成してみました。S2の赤が弱いせいか、色合いはイメージと違いましたが、とりあえず目標としていたハッブルパレットによるカラー写真は達成できました。いずれ時間をかけていろいろ画像処理をしてみたいと思います。

今晩は合計3時間の露出でしたが、これでもまだ露出時間が足りないように感じます。街灯りや月明りがあっても、ナローバンド撮影だと分子雲を割と簡単に写し出すことができますが、なかなか時間と手間がかかるというのが感想です。

数日に渡って撮影し露出時間を稼げば、きれいな写真が出来そうですが、手持ちの反射望遠鏡だと恐らく撮影毎にスパイダーの光条にずれが生じ、合成時に本来4本の光条が8本になったり等しそうです。このような場合、屈折望遠鏡の方が光条が発生しない分、優位かもしれません。

ちなみにコマコレクターのおかげでコマ収差は大分改善されたようですが、カラー化したためか周辺減光が目立ち、今度はフラット補正が必要になりそうです。

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M16 7,000光年

2021/6/20 21:40~1:00
鏡筒:Sky-Watcher BKP130(D130mm f650mm)
架台:iOptron CEM40
カメラ:ZWO ASI 183MM(Gain=400 Temperature=21.6)、Sky-Watcher コマコレクター(F5)
フィルター:SVBONY S2 7nm(2 in)、Hα 7nm(2 in)、O3 7nm(2 in)
露出:S2 120秒×27枚(54分)、Hα 120秒×26枚(52分)、O3 120秒×29枚(58分)
オートガイド:PHD2、ガイド鏡(D32mm f128mm)、ZWO ASI 462MC、ZWO IR/UVカットフィルター(1.25 in)
画像処理:ステライメージ9でコンポジット後、ダーク補正、階調補正他、トリミング
撮影場所:自宅庭